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【猫】ターキッシュバン(Tukish Van)とは? トルコ発祥の「生きる宝石」と名高い希少種の猫について

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ターキッシュバン

ターキッシュバンとは、トルコで自然発生した希少な猫で、非常に古い歴史を持つユニークな猫種です。いつごろから生息するのか詳細は分かっていませんが、起源は紀元前に遡ることが出来るようです。

ちなみに、名前が似ている「ターキッシュアンゴラ」とは住んでいる地域が異なる別種の猫です。

ターキッシュバンの解説をするうえで、ややこしいことが二点あります。一点目が『Van』の表記。二点目がターキッシュバンとヴァン猫の違いです。

『Van』の表記について

トルコ語では語頭にくる『Va』は「ワ」と発音するそうです。したがって『Van』は、トルコ語では「ワン」という発音に近くなりますが、英語では「ヴァン」または「バン」という発音になります。その為、カタカナ表記にしたときに資料によってワン猫だっりヴァン猫だったりします。ここでは、ターキッシュバン、ヴァン猫といったように『Van』をとくに統一せずに広く使われている方の表記を採用します。

ターキッシュバンとヴァン猫の違い

ターキッシュバンは、トルコ国内ではヴァン猫(Van Kedisi:ヴァン ケディシ / ヴァンの猫)と呼ばれ、純血種は被毛全体が真っ白の白猫であるという原則があります。瞳の色は琥珀色または青色で、これらを併せ持つオッドアイなら尚いいとされています。トルコでは、ターキッシュバンとは別種の希少な猫で「トルコの生きる宝石」との呼び声もあるほど希少な猫です。

また、ターキッシュアンゴラも同様に、アンカラ(Ankara Kedisi:アンカラ ケディシ / アンカラの猫)と呼ばれて区別され、こちらもヴァン猫同様に純血種は原則国外持ち出し禁止で保護されています。

専門家によりわずかに持ち出され、海外で繁殖されたのがターキッシュバンやターキッシュアンゴラということになりますが、何世代も隔絶しているうちに、なんだか違う猫っぽくなりつつあります。

ターキッシュバンの歴史

最も古い記録

ヴァン猫に関する最も古い記録は、アルメニアの高地で発掘された宝飾品に確認できます。紀元前1600年から1200年頃にアナトリア半島に王国を築いたヒッタイト王国の出土品に、頭に模様のある中長毛種の白い猫が貴金属に彫られていたとされます。

また、西暦75年頃にローマ帝国が侵攻してきた際の記録に、頭部と尻尾に柄のある猫の絵が軍隊の旗に描かれていたことも、ヴァン猫が最古の猫種のひとつだと考えられている理由です。

ヴァン猫は、摂氏50度にまで気温が上がり、冬はマイナス40度にもなる過酷な環境の中を生き延びてきました。また、ヴァン湖の水は炭酸を多く含んでおり、ヴァン猫はその湖の水を飲み、その湖の魚を取るために、水にも慣れなければなりませんでした。

ヴァン猫の発祥地トルコ

ヴァン猫の発祥地は、トルコ東南部のヴァン湖周辺アルメニア、イラン、イラクなど中東とロシアに隣接する山岳地域と言われています。

ヴァン湖は、標高1720mにあるトルコ最大の青く美しい塩水湖で、周囲を美しい山々に囲まれています。湖には僧院や教会が建てられている島々があり、その中でも歴史的に重要な島とされるアクダマル島には、外壁に旧約聖書の美しいレリーフが残る、10世紀頃のアルメニア教会があります。

古代から人の暮らしのあるこのヴァン地区の近くには、ノアの箱舟の伝説が残る標高5137mのアララトの山々がそびえ立つ気候条件の大変厳しいエリアです。

トルコの情報源では、ヴァン猫はモンゴルのアルタイ山を超えて、イランの高地/コーカサスを経由してヴァン地区に入ってきたことが記録されており、ターキッシュバンと言う品種名は、この猫種が派生したヴァン地区に由来しています。

ヴァン猫の発見

1955年に二人の英国人女性、ジャーナリストのローラ・ラシントン(LARUA LUSHINGTON)と写真家のソニア・ハリデー(SONIA HALIDAY)は、トルコ観光局からの依頼でトルコ南東を取材旅行していました。(二人は、旅行者またはアンカラ猫の調査をしていたという説もあります)

ヴァン湖付近を散策していると、アンカラ猫に良く似たカシミヤのように柔らかい中長毛の猫を発見しました。しかし、アンカラ猫が真っ白であるのに対し、その猫は白い体に、頭と尻尾に赤毛の独特のバンパターンが見られました。アンカラ猫より大きくて筋肉質なそれらの猫は、ヴァン地域の過酷な気候、地理的条件から自然淘汰され、遺伝子的にも安定した種のようでした。

それらの猫は、アンカラ猫(ターキッシュアンゴラ)とは異なる猫種であり、ヴァン湖(Lake Van)の近くに起源を持つことからヴァン猫(ターキッシュバン)とされ、アンカラ猫とは区別されました。

二人はトルコ南東の海岸線を取材旅行中、Van-Guzelli Iskenderun と言う名前のメスのヴァン猫を譲り受け、その後イスタンブールで滞在していたホテルのオーナーから Van Attila Stambul Byzantinum という名前のオスのヴァン猫を譲り受けました。

譲り受けた2匹の仔猫を連れて旅行を続けていたある暑い日、仔猫たちが水遊びをして涼を取っているのを見て二人はとても驚きました。

ヴァン猫、イギリスへ渡る

2匹の猫は6ヶ月の隔離検疫を経てイギリスへ輸入されました。当時この猫種は世に全く知られておらず、スイミング・キャット(The swimming cat)として広く知られることになりました。

また、スイミング・キャットの特徴的な被毛のパターンにも着目され、繁殖されることになりました。その後の4年間の交配でも、親猫と同じパターンの毛色の仔猫を産み出しました。仔猫が両親とまったく同じバンパターンを持って産まれてきたことから、純血種であることを確証しました。

1959年、二人は再びトルコに足を運び、さらに一組のヴァン猫をトルコから輸入し、繁殖家のアドバイスを受けながら猫種登録を目指しました。

ちなみに、この4匹は全てのターキッシュバンの先祖となっており、今でも直系の血縁を持つ子孫が残っています。

そして、原産国トルコのアンカラ大学によりヴァン猫が自然発生の猫種として認められました。1969年にはイギリスの猫血統登録団体GCCFで、ナンバー13dの純血種の猫として品種認定されました。1970年にはFIFeでも認められました。

当初は単にターキッシュキャット(トルコの猫)と呼ばれていましたが、ローラとソニアがブリーディングをやめた後、バン(ヴァン)という名前が付け加えられ、ターキッシュ・バン・キャットとなりました。

その一方で、1970年代から輸入が始まっていたアメリカでは、ターキッシュバンはあまり人気ではなかったようです。当時のターキッシュバンは、もともと持っていた野生の性質もあり、気性が荒く人に懐きませんでした。そうした中、フロリダに住んでいたリアーク夫妻はフランスとオランダからターキッシュバンを輸入し、交配の仕方や育て方に注意を払い繁殖を行いました。22匹の仔猫が産まれると、穏やかで人間と共に暮らすことができる性格の猫になるように愛情を注ぎ、人間の子供と仔猫を一緒に育てました。

すると徐々に人気が出始め、1982年にCFAとTICAという大きな猫血統登録団体に公認されることになりました。

なお、ターキッシュバンはターキッシュアンゴラ同様、現在はアンカラ動物園とアンカラ大学の協力で、種の保存のために血統管理のもと、飼育されています。

ターキッシュバンの特徴

体つき

  • がっちりとした筋肉質。
  • ロング&サブスタンシャルタイプなので、胴が長くて、サイズは中型よりやや大きめ。
  • 胸のあたりまでの幅が広い。
  • お腹には飾り毛が見られる。
  • 平均体重はメスが4kg〜5.5kg、オスが4kg〜6.5kgほど。

  • 幅が広い。
  • くさび型(V字型)をしている。

  • 丸顔。
  • 首回りには襟毛がある。

  • 間隔が広く、離れてついている。
  • 一般的な猫よりも大きめ。
  • 耳の内側に飾り毛がある。

  • 大きくて、丸い。
  • ややつり上がったアーモンド型をしている。
  • 目の下にくぼみが見られる。
  • 色はブルー、琥珀色(アンバー:ブランデーような赤みがかった黄色)、オッドアイ(ブルー×アンバー)

オッドアイの正式名称は虹彩異色症といいます。という字が使われてますが、これは何らかの疾患という意味ではなく「左右の虹彩の色が違う状態」を指します。

虹彩と被毛と聴覚の3つの器官が形成される過程では、全てにメラニン形成細胞(メラノサイト)が関わっています。

真っ白な猫が生まれてくる理由は、白猫遺伝子(W遺伝子)が色素の働きを抑制しているためです。

メラノサイトの欠乏が目の色素にまで影響を及ぼすと、目が青くなります。青い目は、目の色が青いから青く見えるのではなく、目の色素が欠乏しているから青く見えるのです。

耳の中の感受器官であるコルチ器は、メラノサイトと同じ細胞から分裂を繰り返して形成されます。そのため、W遺伝子によってメラノサイトが欠乏するとコルチ器も影響を受け、聴覚障害になりやすいといわれています。

以上のことから、目が青い猫は聴覚障害を持っている割合が高くなります。また、オッドアイの場合は、青い目の側の耳に聴覚障害が起こる割合が高くなります。もちろん目が青くても正常な耳の猫もいます 。

万一聴覚障害があったとしても、慣れた室内での生活にはなんの心配もありません。ただ、寝ているときなどいきなり触ったりせず、猫のそばで音を立てるなど振動で知らせる習慣をつけて下さい。

被毛

  • セミロングのシングルコート(オーバーコートと呼ばれる上毛だけを持っている)
  • 手触りは柔らくて、シルキー。
  • 理想的なのは、混じりけのない白一色の胴に、頭と尻尾だけにある縦模様(バンパターン)
  • 肩甲骨の間に、斑点模様が入ることもある。
  • 水を弾きやすい作りになっている。
  • 毛色は、登録団体によって基準が違う 例)白一色、毛の先から根元までが白一色のみのソリッド&ホワイト、縞模様のタビー&ホワイト、2色以上がカラフルなモザイク模様になっているパーティカラー&ホワイトなど。

被毛はミディアムロング。胴体の白く艶やかな毛並みは、寒暖の差の激しいアナトリアの大地で暮らしていたためか、まるでカシミアかビロードのような手触り。

最大の特徴は被毛のパターンで、頭部と尻尾以外は白であるということです。このパターンを「バン・パターン」と呼び、この猫種の特有のものであったことから呼ばれるようになりました。

尻尾

  • ボリューム感があり、ふさふさとしている。

四肢

  • 水かきがある。
  • 四肢や足の先には、飾り毛が見られる。

ターキッシュバンの性格

同じくトルコを発祥の地とするターキッシュアンゴラよりも市民的な猫。ターキッシュバンは、活発で走ることや遊びが大好きです。

表情は豊かで愛情深く、冷静で落ち着いています。ターキッシュバンの気質においては、品種というより遺伝的な傾向が強く、幼猫期の母猫からの愛情による影響が大きいタイプの猫と言われています。

仲間を作ることが好きな猫で、人間だけでなく犬などであってもリーダーシップを発揮する相手に懐いていくという、賢く従順な面があります。

自立心と依存心のバランスが丁度よく、安定した性格です。友好的な性格で、多頭飼いしやすいです。

ターキッシュバンの飼い方

一般的な猫は狭いところが好き。ところがターキッシュバンは、狭いところが苦手な傾向があるので、 室内で自由に過ごさせてあげるようにしましょう。ケージに長時間閉じ込めたままにするのはお勧め出来ません。

また、とても賢く処世術にも長けており、飼い主はもちろん他の動物においても、リーダーシップを発揮する相手に従順に懐くという面を持っています。既に犬を飼っている方でも、ターキッシュバンなら受け入れらるかもしれません。

ターキッシュバンは、特に若猫時代までは非常に遊びが好きで、ネズミ捕りなどのハンティングはもちろん、高い所に飛び乗ったり、飛んでいる虫を追ったりもします。やや大きめの体格をしているので、キャットウォークやキャットタワーなどは安定したものを用意して、足場になる場所は整理しておくなど危険防止に心掛けましょう。

ターキッシュバンは水泳猫といわれるだけあって、被毛は防水性に富んでいますが、これは皮脂が被毛を包んでいることによります。過剰な皮脂は皮膚病の原因になりますので、定期的にシャンプーを行ってあげましょう。シングルコートで毛玉ができにくいですが、美しい被毛を保つため、週に数度のブラッシングかコーミングで、もつれを解いてあげましょう。

水に対して抵抗のない個体も多く、子猫は流れている水にじゃれつこうとすることがしばしばあります。水洗トイレや風呂、洗濯機は要注意です。ふたや扉をきちんと閉めておくようにしましょう。魚を飼っている家では、水槽に何らかの防御策を講じなければいけません。

別名スイミングキャットと呼ばれていますが、水に入るのが好きというよりは、他の猫に比べると水を怖がらないといった程度の意味合いです。

ターキッシュバンの気を付けたい病気

古い時代から存在している土着の純血種であるターキッシュバンは、遺伝性疾患が少ない頑強な猫です。

鼻筋や耳先など毛の薄い部分が、やや紫外線に弱い傾向がありますが、室内飼育をしている限りではまず問題がないとされています。

ターキッシュバンは、猫では少ないとされる血液型B型を持つ個体がやや多くあります。猫の輸血は血液型か異なると劇症の免疫反応を起こしてしまうことがあり、最悪の場合は死に至ります。

避妊去勢を考えている時や手術の必要な疾患に見舞われた時に備えて、血液型の検査をしておくのが良いかもしれません。

輸血における拒絶反応

輸血における拒絶反応とは、型が異なる血液を輸血することで赤血球が凝集や溶血を起こし、正常に機能しなくなってしまうこと。ターキッシュバンにおけるB型の割合は50%を超えていると推計されるため、万が一A型の血液を間違って輸血してしまった場合、重篤な拒絶反応が起こると考えられます。

新生子溶血

新生子溶血とは、B型の母猫がA型の子猫に対して初乳を与えたとき、拒絶反応が起こって赤血球が破壊されてしまう現象のこと。最悪のケースでは死亡してしまいます。もし母猫がB型で、生まれてきた子猫がA型というミスマッチが起こった場合、子猫の赤血球と母乳由来の血漿成分が拒絶反応を起こし、新生子溶血を引き起こしてしまう危険性が大です。

ターキッシュ・ショートヘア(英:Tukish Shorthair)

【原産国】トルコ
【起源】古代
【発生スタイル】自然発生
【別名】アナトリア(Anatorian)、アナドル・ケディシ(Anadolu Kedisi)、アナトリ(Anatoli)
【異種交配種】ターキッシュ・バン(遺伝子プールを広げるために許可されている)
【毛種】短毛種
【体型】サブスタンシャル
【公認血統登録団体】WCF

この猫は、短毛版のターキッシュ・バンです。被毛が短いこと以外はターキッシュ・バンと同様の特徴を持ちます。

ターキッシュ・バンやターキッシュ・アンゴラと同じように、トルコで自然発生しました。自然発生は、「ナチュラルブリード」と言われ、その地域の環境に適応するための特徴が見られたりします。

トルコの多くの地域で見かけることが出来ますが、アメリカやヨーロッパに輸出された多くの猫はターキッシュ・バンとして登録されています。

オランダで繁殖計画が始まり、現在はドイツやチェコ、イギリスでも繁殖行われています。

ドイツの愛猫団体WCF(世界猫連盟)は、2000年8月にこの猫を公認しました。

別名のアナトリアンについて

小アジアをさす古代地方名「アナトリア(Anatolia)」が由来。ギリシア語「日の出」の意に由来する。トルコ語ではアナドル Anadoluと呼ばれ、トルコのアジア部分を指します。