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【猫】ターキッシュアンゴラとは? 優美でエレガントなトルコ発祥の猫


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トルコ発祥で有名な猫種といえば、ターキッシュアンゴラとターキッシュヴァンです。今回は、ターキッシュアンゴラについて詳しく解説したいと思います。

トルコ語では、ターキッシュアンゴラAnkara Kedisi:アンカラ・ケディシ(アンカラの猫)ターキッシュバンVan Kedisi:ヴァン・ケディシ(ヴァンの猫)と言われていて、どちらの純血種も原則国外持ち出し禁止で保護されています。純血種とは、被毛が真っ白な白猫で、オッドアイならなおいいとされています。これは、宗教上の理由も含まれているようです。

専門家により僅かにトルコ国外に持ち出され、海外で繁殖されたのがターキッシュアンゴラやターキッシュバンです。

ターキッシュアンゴラ

【英語表記】Turkish Angora
【原産国】トルコ
【公認団体】CFA、TICA、FIFe
【毛種】長毛種

ターキッシュアンゴラの歴史

ターキッシュアンゴラは、猫の中でもかなり歴史が深く、トルコでは「生きる国宝」と言われるほど大切に扱われています。

ターキッシュアンゴラは、トルコの山岳地帯で自然に発生したと言われる土着の猫です。名前の「ターキッシュ」はトルコを意味し、「アンゴラ」は現在のトルコの首都であるアンカラの昔の呼び名です。

マヌルネコを祖先に持つと言われており、中央アジアの野生種であるマヌルネコから進化した小型の猫が、タタール人により飼いならされたと推測されています。

最も古い記録は1600年代に残されており、その当時の記録にはすでに「長く美しい被毛を持つ白い猫がいた」と記されています。少なくともそこから数百年は古くから存在したと推定されています。

白い長毛の優美な姿のアンカラ猫は、ヨーロッパをはじめ世界中に持ち込まれて王侯貴族や上流家庭に愛され、人気となりました。特に1700年代の中世フランスでは、ルイ16世マリー・アントワネットの愛猫として知られていました。

1800年代に入ってもターキッシュアンゴラは人気の猫でしたが、1900年代初期になるとペルシャ猫の改良のため繁殖プログラムに取り入れられ、1900年代半ばになるとペルシャ猫に人気が移ってしまい、いつしかトルコ国外でターキッシュアンゴラは姿を消してしまいました。その後、長毛の猫が単に「アンゴラ」と呼ばれた時代が長く続きます。

以降、トルコでは、ターキッシュアンゴラが国外で繁殖されることで、その特徴が失われることを懸念し、保存していた猫たちを譲渡することに大変慎重になりました。

次に、第二次世界大戦でトルコにいるターキッシュアンゴラが絶滅の危機に瀕してしまいました。原産国であるトルコは、美しい宝石のような猫を国の宝として、首都アンカラの動物園でターキッシュアンゴラの保存を進めることにしたのです。

1950年代に、ひとりのアメリカ軍人が、アンカラ動物園でターキッシュアンゴラを見初めました。しかし、アンカラ動物園は猫たちの譲渡に難色を示しました。当時も、そして今現在も、ターキッシュアンゴラは大変高級な猫であり、イスラム教の神であるアラーの愛した猫として、一般家庭で飼育されることも非常に少なく、入手困難な猫なのです。

結局、1962年になってようやく、アメリカ軍人ウォルター・グラント大佐の妻であるリーザは、夫を通じてターキッシュアンゴラの雌雄一組を譲り受けることができました。彼ら以外にも数人のアメリカ人や軍人がターキッシュアンゴラを譲り受けて持ち帰り、この時の猫たちを基盤にアメリカで改めてターキッシュアンゴラの育種が始められることになりました。ターキッシュアンゴラは、アメリカでも人気が上昇し、繁殖と育種は順調に進みました。

1968年にアメリカの愛猫家の血統登録団体CFA(The Cat Fanciers' Association, Inc.,)に登録され繁殖が続き現在に至ります。

種を守るために CFA(猫愛好家協会)で登録されているターキッシュアンゴラは、祖先が全てトルコのターキッシュアンゴラでなければ登録できないという厳しい規定を設けています。

1968年にCFAは白色のターキッシュアンゴラの登録を認め、1978年には色の付いた被毛のターキッシュアンゴラも正式に登録されました。現在では、ほとんどの猫血統登録団体が猫種として公認しています。

ターキッシュアンゴラの特徴

体つき

  • 長毛のため実際の体格より立派に見えるが、触ってみると細身で筋肉質
  • 中型のフォーリンタイプ
  • 平均的な体重はオスが3.1kg~4.6kg、メスが2.4kg~3.7kg

  • くさび型の頭部
  • 付け根の広い大きな耳
  • 耳の先はとがっている

  • 少しつり上がっている
  • アーモンド形の丸い目
  • 目の色は多様で、青、緑、琥珀オッドアイなどが存在し、すべてが公認されている

目の形は大きなアーモンド型で少しつり目、目の色はサファイアブルー、ブルー、アンバー、グリーンなど、毛色同様に様々なカラーの目が公的に認められています。

サファイアブルー、ブルー、グリーン、ヘーゼル、ゴールド、オレンジ、カッパー、それらを併せ持ったオッドアイなど。

被毛

  • シルクのように滑らかな手触り
  • 長毛のシングルコート
  • 幅の狭い胸元は飾り毛に囲まれている

毛色は、白い個体が多い傾向にあります。昔はターキッシュアンゴラの毛色は白に限るとされていたようですが、現在はホワイトに代表されるソリッドやタビー、ブラック、シルバー、キャリコ、バイカラー、スモークなどあらゆる色が存在し、ラベンダー、チョコレート、ポイント以外のすべての毛色が公認されています。

ターキッシュアンゴラは、トルコの首都アンカラ周辺の生まれ。世界の猫の長毛種の先祖と言われます。他の長毛種はほとんどダブルコートと言って、短くてふわふわのアンダーコート(下毛)と、長くてはりのあるオーバーコート(上毛)があるのですが、ターキッシュアンゴラはシングルコートで、長いふわふわのオーバーコートしか生えていません。この特徴はとても希少で、他の猫と混血すると消えてしまうので、種の保護がとても大事とされています。

細く繊細で美しく光る長い被毛はターキッシュアンゴラの特徴の一つで、手触りは大変滑らかで柔らかく絹のような触り心地です。シングルコートなので、ブラッシングの際にもつれることがあまりなく、長毛種についてまわる被毛のお手入れが比較的楽であるとも言えます。

尻尾

  • ふさふさしていて長い

ターキッシュアンゴラの性格

ターキッシュアンゴラは、自由が好きで束縛を嫌い、「歌いながら歩く猫」「バレリーナのような猫」と、まるで芸術家のように比喩されますが、家族みんなに愛されることよりも、猫自身のお気に入りのひとりと親しむことを好むタイプの猫です。

他の猫や犬などのペットと仲良くできるかどうかは、お気に入りの人間の意識が常に自分に向いているかどうかによります。基本的に多頭飼いには不向きですが、常に自分が1番であれば、他の動物や家族ともうまく付き合っていけます。

ターキッシュアンゴラの飼い方

自由気ままで束縛されることを嫌う猫らしい性格をしています。いつでも好きなだけ抱っこができるなど、そういったコミュニケーションの取り方は難しいでしょう。

大変頭の良い個体が多いので、トイレの場所の躾けなどで苦労することはほとんどありませんが、その賢さゆえに好物が置いてある場所などもすぐに覚えてしまい、手先も器用なので引き戸や棚の引き出しくらいなら開けてしまうので気を付けましょう。冒険心があり好奇心旺盛な性格をしているので、自分で戸を開けて外に出てしまう子もいます。網戸などは簡単に手で開けてしまいますから、戸締りはしっかりしておきたいものです。

デリケートな面もあり、自分に向けられている愛情がどの程度のものなのかを察知する能力に長けているとも言われます。自分の気に入った相手が自分を一番に思っていないと感じた場合や、多頭飼いで自分が一番に扱われていないと判断した場合などは、ストレスを感じて体調を崩してしまうこともあるので、多頭飼育は避けた方が無難と言えます。

活発で遊び好きで好奇心が強く、チェストの上など高い所に駆け上がってしばしば下を眺めていたりします。そこから飛び降りたりするので、キャットタワーなどを用意し、上下運動ができる環境を整えてあげましょう。

ターキッシュアンゴラは、ミディアムロングのシングルコートでからみにくいですが、毛量が多いため、コーミングを週に一度以上は行ってあげましょう。

ターキッシュアンゴラの気を付けたい病気

土着の歴史が長い純血種であり、遺伝性疾患は比較的少ないとされているターキッシュアンゴラですが、「Ataxia」と呼ばれる運動失調症の発症確率が他の猫より高いとされています。発症すると成猫に達する前に亡くなってしまいます。この病気は小脳の異常が原因と推定されていますが、猫においては詳しいことはよくわかっていません。

ターキッシュアンゴラは、純血の猫で時々見られる肥大型心筋症になりやすい傾向があるとも言われています。遺伝的傾向であれば2~3才程度で、その兆候が見られることが多くあります。遺伝でなくても、中高齢以上になると多くの猫種で発症しやすくなります。若猫であるのにもかかわらず、運動をしたがらなくなり、寝てばかりいるような状態であれば、早めに動物病院を受診しましょう。

まとめ

古い歴史があり、細身で筋肉質のしなやかな身体に細く柔らかいカシミヤのような毛とふさふさの尻尾を持つ、優美でエレガントな猫、ターキッシュアンゴラ

賢く、自由気ままで好奇心旺盛、気に入った相手には惜しみない愛情を注ぐという、とても猫らしい性質をもった魅力的な猫であると言えるでしょう。