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ペットの防災対策

地震・洪水・津波・火災といった災害が起こった時、前もって何を準備しておいたらいいのか。また、どのような行動をしたらいいのか、注意点をまとめておきたいと思います。

犬や猫を飼っている方のための防災グッズ

ペットフードと水

人間と同じく、まず必要不可欠なのは食料です。何も準備せずに避難所でしばらく過ごすことになった時には、人間が食べるものでさえ不足します。

救援物資がすぐに届くとは限りません。入手できたとしても、食べ慣れていないペットフードを受け付けない場合も考えられます。また、水は人間と共用できますが、水道の水が止まっていて給水車を頼りにしている避難所では、「人間が使う水でさえ足りないっていうのに...」といった声も実際にあったそうです。

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リード・ハーネス

犬を飼っている方は、散歩をする時にリードやハーネスを使うので持っていると思いますが、普段猫を室内で飼っている方はどうでしょうか。キャリーに入れて避難所へ行ったとして、ずっとキャリーに入れたままではストレスが溜まってしまいます。

もし避難所で余震があった時に、キャリーの外に出していて繋がれていないと、揺れにビックリした猫はどこかへ駆け出して行ってしまうかもしれません。また、そのまま迷子になってしまった時に必要になるのが「写真」です。スマートフォンの中に、データとして撮った画像を保存している方は多いと思いますが、電気が止まっていたらスマートフォンのバッテリー残量は貴重になります。現像した写真を数枚持っていると、迷い猫を掲示板に貼ったりできるので安心できます。

トイレ

他人と集団生活を伴う避難所では、ペットの排泄物にも気を配りたいものです。公民館や学校の体育館など広い空間では、ニオイの心配もあります。街には災害ゴミが溢れ、避難所で出たゴミも回収処理されず溜まってしまうことも考えられます。

ペットシーツやフンはビニール袋に入れてキツく結び、マナーポーチに入れるようにしましょう。

まとめ

愛犬や愛猫などのペットを守ってあげられるのは、飼い主だけです。備えあれば憂いなし!

今週のお題「わが家の防災対策」

食事から健康を考える

Point

食欲の秋というように、秋は旬な食材が豊富なのでついつい食べ過ぎてしまいがちです。ダイエットを考えた時に、無理に食事制限をするとリバウンドを引き起こしてしまい、かえって元の体重より増えてしまう危険性があります。健康的にダイエットするには、食べながら徐々に痩せていくのが理想となりますが、分かっていても難しいものです。

カラダの内側から健康へと導く 3選

今回は、水と野菜、それから酵素の3つをご案内したいと思います。

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今週のお題「最近おいしかったもの」

【猫】ターキッシュバン(Tukish Van)とは? トルコ発祥の「生きる宝石」と名高い希少種の猫について

ターキッシュバン

ターキッシュバンとは、トルコで自然発生した希少な猫で、非常に古い歴史を持つユニークな猫種です。いつごろから生息するのか詳細は分かっていませんが、起源は紀元前に遡ることが出来るようです。

ちなみに、名前が似ている「ターキッシュアンゴラ」とは住んでいる地域が異なる別種の猫です。

ターキッシュバンの解説をするうえで、ややこしいことが二点あります。一点目が『Van』の表記。二点目がターキッシュバンとヴァン猫の違いです。

『Van』の表記について

トルコ語では語頭にくる『Va』は「ワ」と発音するそうです。したがって『Van』は、トルコ語では「ワン」という発音に近くなりますが、英語では「ヴァン」または「バン」という発音になります。その為、カタカナ表記にしたときに資料によってワン猫だっりヴァン猫だったりします。ここでは、ターキッシュバン、ヴァン猫といったように『Van』をとくに統一せずに広く使われている方の表記を採用します。

ターキッシュバンとヴァン猫の違い

ターキッシュバンは、トルコ国内ではヴァン猫(Van Kedisi:ヴァン ケディシ / ヴァンの猫)と呼ばれ、純血種は被毛全体が真っ白の白猫であるという原則があります。瞳の色は琥珀色または青色で、これらを併せ持つオッドアイなら尚いいとされています。トルコでは、ターキッシュバンとは別種の希少な猫で「トルコの生きる宝石」との呼び声もあるほど希少な猫です。

また、ターキッシュアンゴラも同様に、アンカラ(Ankara Kedisi:アンカラ ケディシ / アンカラの猫)と呼ばれて区別され、こちらもヴァン猫同様に純血種は原則国外持ち出し禁止で保護されています。

専門家によりわずかに持ち出され、海外で繁殖されたのがターキッシュバンやターキッシュアンゴラということになりますが、何世代も隔絶しているうちに、なんだか違う猫っぽくなりつつあります。

ターキッシュバンの歴史

最も古い記録

ヴァン猫に関する最も古い記録は、アルメニアの高地で発掘された宝飾品に確認できます。紀元前1600年から1200年頃にアナトリア半島に王国を築いたヒッタイト王国の出土品に、頭に模様のある中長毛種の白い猫が貴金属に彫られていたとされます。

また、西暦75年頃にローマ帝国が侵攻してきた際の記録に、頭部と尻尾に柄のある猫の絵が軍隊の旗に描かれていたことも、ヴァン猫が最古の猫種のひとつだと考えられている理由です。

ヴァン猫は、摂氏50度にまで気温が上がり、冬はマイナス40度にもなる過酷な環境の中を生き延びてきました。また、ヴァン湖の水は炭酸を多く含んでおり、ヴァン猫はその湖の水を飲み、その湖の魚を取るために、水にも慣れなければなりませんでした。

ヴァン猫の発祥地トルコ

ヴァン猫の発祥地は、トルコ東南部のヴァン湖周辺アルメニア、イラン、イラクなど中東とロシアに隣接する山岳地域と言われています。

ヴァン湖は、標高1720mにあるトルコ最大の青く美しい塩水湖で、周囲を美しい山々に囲まれています。湖には僧院や教会が建てられている島々があり、その中でも歴史的に重要な島とされるアクダマル島には、外壁に旧約聖書の美しいレリーフが残る、10世紀頃のアルメニア教会があります。

古代から人の暮らしのあるこのヴァン地区の近くには、ノアの箱舟の伝説が残る標高5137mのアララトの山々がそびえ立つ気候条件の大変厳しいエリアです。

トルコの情報源では、ヴァン猫はモンゴルのアルタイ山を超えて、イランの高地/コーカサスを経由してヴァン地区に入ってきたことが記録されており、ターキッシュバンと言う品種名は、この猫種が派生したヴァン地区に由来しています。

ヴァン猫の発見

1955年に二人の英国人女性、ジャーナリストのローラ・ラシントン(LARUA LUSHINGTON)と写真家のソニア・ハリデー(SONIA HALIDAY)は、トルコ観光局からの依頼でトルコ南東を取材旅行していました。(二人は、旅行者またはアンカラ猫の調査をしていたという説もあります)

ヴァン湖付近を散策していると、アンカラ猫に良く似たカシミヤのように柔らかい中長毛の猫を発見しました。しかし、アンカラ猫が真っ白であるのに対し、その猫は白い体に、頭と尻尾に赤毛の独特のバンパターンが見られました。アンカラ猫より大きくて筋肉質なそれらの猫は、ヴァン地域の過酷な気候、地理的条件から自然淘汰され、遺伝子的にも安定した種のようでした。

それらの猫は、アンカラ猫(ターキッシュアンゴラ)とは異なる猫種であり、ヴァン湖(Lake Van)の近くに起源を持つことからヴァン猫(ターキッシュバン)とされ、アンカラ猫とは区別されました。

二人はトルコ南東の海岸線を取材旅行中、Van-Guzelli Iskenderun と言う名前のメスのヴァン猫を譲り受け、その後イスタンブールで滞在していたホテルのオーナーから Van Attila Stambul Byzantinum という名前のオスのヴァン猫を譲り受けました。

譲り受けた2匹の仔猫を連れて旅行を続けていたある暑い日、仔猫たちが水遊びをして涼を取っているのを見て二人はとても驚きました。

ヴァン猫、イギリスへ渡る

2匹の猫は6ヶ月の隔離検疫を経てイギリスへ輸入されました。当時この猫種は世に全く知られておらず、スイミング・キャット(The swimming cat)として広く知られることになりました。

また、スイミング・キャットの特徴的な被毛のパターンにも着目され、繁殖されることになりました。その後の4年間の交配でも、親猫と同じパターンの毛色の仔猫を産み出しました。仔猫が両親とまったく同じバンパターンを持って産まれてきたことから、純血種であることを確証しました。

1959年、二人は再びトルコに足を運び、さらに一組のヴァン猫をトルコから輸入し、繁殖家のアドバイスを受けながら猫種登録を目指しました。

ちなみに、この4匹は全てのターキッシュバンの先祖となっており、今でも直系の血縁を持つ子孫が残っています。

そして、原産国トルコのアンカラ大学によりヴァン猫が自然発生の猫種として認められました。1969年にはイギリスの猫血統登録団体GCCFで、ナンバー13dの純血種の猫として品種認定されました。1970年にはFIFeでも認められました。

当初は単にターキッシュキャット(トルコの猫)と呼ばれていましたが、ローラとソニアがブリーディングをやめた後、バン(ヴァン)という名前が付け加えられ、ターキッシュ・バン・キャットとなりました。

その一方で、1970年代から輸入が始まっていたアメリカでは、ターキッシュバンはあまり人気ではなかったようです。当時のターキッシュバンは、もともと持っていた野生の性質もあり、気性が荒く人に懐きませんでした。そうした中、フロリダに住んでいたリアーク夫妻はフランスとオランダからターキッシュバンを輸入し、交配の仕方や育て方に注意を払い繁殖を行いました。22匹の仔猫が産まれると、穏やかで人間と共に暮らすことができる性格の猫になるように愛情を注ぎ、人間の子供と仔猫を一緒に育てました。

すると徐々に人気が出始め、1982年にCFAとTICAという大きな猫血統登録団体に公認されることになりました。

なお、ターキッシュバンはターキッシュアンゴラ同様、現在はアンカラ動物園とアンカラ大学の協力で、種の保存のために血統管理のもと、飼育されています。

ターキッシュバンの特徴

体つき

  • がっちりとした筋肉質。
  • ロング&サブスタンシャルタイプなので、胴が長くて、サイズは中型よりやや大きめ。
  • 胸のあたりまでの幅が広い。
  • お腹には飾り毛が見られる。
  • 平均体重はメスが4kg〜5.5kg、オスが4kg〜6.5kgほど。

  • 幅が広い。
  • くさび型(V字型)をしている。

  • 丸顔。
  • 首回りには襟毛がある。

  • 間隔が広く、離れてついている。
  • 一般的な猫よりも大きめ。
  • 耳の内側に飾り毛がある。

  • 大きくて、丸い。
  • ややつり上がったアーモンド型をしている。
  • 目の下にくぼみが見られる。
  • 色はブルー、琥珀色(アンバー:ブランデーような赤みがかった黄色)、オッドアイ(ブルー×アンバー)

オッドアイの正式名称は虹彩異色症といいます。という字が使われてますが、これは何らかの疾患という意味ではなく「左右の虹彩の色が違う状態」を指します。

虹彩と被毛と聴覚の3つの器官が形成される過程では、全てにメラニン形成細胞(メラノサイト)が関わっています。

真っ白な猫が生まれてくる理由は、白猫遺伝子(W遺伝子)が色素の働きを抑制しているためです。

メラノサイトの欠乏が目の色素にまで影響を及ぼすと、目が青くなります。青い目は、目の色が青いから青く見えるのではなく、目の色素が欠乏しているから青く見えるのです。

耳の中の感受器官であるコルチ器は、メラノサイトと同じ細胞から分裂を繰り返して形成されます。そのため、W遺伝子によってメラノサイトが欠乏するとコルチ器も影響を受け、聴覚障害になりやすいといわれています。

以上のことから、目が青い猫は聴覚障害を持っている割合が高くなります。また、オッドアイの場合は、青い目の側の耳に聴覚障害が起こる割合が高くなります。もちろん目が青くても正常な耳の猫もいます 。

万一聴覚障害があったとしても、慣れた室内での生活にはなんの心配もありません。ただ、寝ているときなどいきなり触ったりせず、猫のそばで音を立てるなど振動で知らせる習慣をつけて下さい。

被毛

  • セミロングのシングルコート(オーバーコートと呼ばれる上毛だけを持っている)
  • 手触りは柔らくて、シルキー。
  • 理想的なのは、混じりけのない白一色の胴に、頭と尻尾だけにある縦模様(バンパターン)
  • 肩甲骨の間に、斑点模様が入ることもある。
  • 水を弾きやすい作りになっている。
  • 毛色は、登録団体によって基準が違う 例)白一色、毛の先から根元までが白一色のみのソリッド&ホワイト、縞模様のタビー&ホワイト、2色以上がカラフルなモザイク模様になっているパーティカラー&ホワイトなど。

被毛はミディアムロング。胴体の白く艶やかな毛並みは、寒暖の差の激しいアナトリアの大地で暮らしていたためか、まるでカシミアかビロードのような手触り。

最大の特徴は被毛のパターンで、頭部と尻尾以外は白であるということです。このパターンを「バン・パターン」と呼び、この猫種の特有のものであったことから呼ばれるようになりました。

尻尾

  • ボリューム感があり、ふさふさとしている。

四肢

  • 水かきがある。
  • 四肢や足の先には、飾り毛が見られる。

ターキッシュバンの性格

同じくトルコを発祥の地とするターキッシュアンゴラよりも市民的な猫。ターキッシュバンは、活発で走ることや遊びが大好きです。

表情は豊かで愛情深く、冷静で落ち着いています。ターキッシュバンの気質においては、品種というより遺伝的な傾向が強く、幼猫期の母猫からの愛情による影響が大きいタイプの猫と言われています。

仲間を作ることが好きな猫で、人間だけでなく犬などであってもリーダーシップを発揮する相手に懐いていくという、賢く従順な面があります。

自立心と依存心のバランスが丁度よく、安定した性格です。友好的な性格で、多頭飼いしやすいです。

ターキッシュバンの飼い方

一般的な猫は狭いところが好き。ところがターキッシュバンは、狭いところが苦手な傾向があるので、 室内で自由に過ごさせてあげるようにしましょう。ケージに長時間閉じ込めたままにするのはお勧め出来ません。

また、とても賢く処世術にも長けており、飼い主はもちろん他の動物においても、リーダーシップを発揮する相手に従順に懐くという面を持っています。既に犬を飼っている方でも、ターキッシュバンなら受け入れらるかもしれません。

ターキッシュバンは、特に若猫時代までは非常に遊びが好きで、ネズミ捕りなどのハンティングはもちろん、高い所に飛び乗ったり、飛んでいる虫を追ったりもします。やや大きめの体格をしているので、キャットウォークやキャットタワーなどは安定したものを用意して、足場になる場所は整理しておくなど危険防止に心掛けましょう。

ターキッシュバンは水泳猫といわれるだけあって、被毛は防水性に富んでいますが、これは皮脂が被毛を包んでいることによります。過剰な皮脂は皮膚病の原因になりますので、定期的にシャンプーを行ってあげましょう。シングルコートで毛玉ができにくいですが、美しい被毛を保つため、週に数度のブラッシングかコーミングで、もつれを解いてあげましょう。

水に対して抵抗のない個体も多く、子猫は流れている水にじゃれつこうとすることがしばしばあります。水洗トイレや風呂、洗濯機は要注意です。ふたや扉をきちんと閉めておくようにしましょう。魚を飼っている家では、水槽に何らかの防御策を講じなければいけません。

別名スイミングキャットと呼ばれていますが、水に入るのが好きというよりは、他の猫に比べると水を怖がらないといった程度の意味合いです。

ターキッシュバンの気を付けたい病気

古い時代から存在している土着の純血種であるターキッシュバンは、遺伝性疾患が少ない頑強な猫です。

鼻筋や耳先など毛の薄い部分が、やや紫外線に弱い傾向がありますが、室内飼育をしている限りではまず問題がないとされています。

ターキッシュバンは、猫では少ないとされる血液型B型を持つ個体がやや多くあります。猫の輸血は血液型か異なると劇症の免疫反応を起こしてしまうことがあり、最悪の場合は死に至ります。

避妊去勢を考えている時や手術の必要な疾患に見舞われた時に備えて、血液型の検査をしておくのが良いかもしれません。

輸血における拒絶反応

輸血における拒絶反応とは、型が異なる血液を輸血することで赤血球が凝集や溶血を起こし、正常に機能しなくなってしまうこと。ターキッシュバンにおけるB型の割合は50%を超えていると推計されるため、万が一A型の血液を間違って輸血してしまった場合、重篤な拒絶反応が起こると考えられます。

新生子溶血

新生子溶血とは、B型の母猫がA型の子猫に対して初乳を与えたとき、拒絶反応が起こって赤血球が破壊されてしまう現象のこと。最悪のケースでは死亡してしまいます。もし母猫がB型で、生まれてきた子猫がA型というミスマッチが起こった場合、子猫の赤血球と母乳由来の血漿成分が拒絶反応を起こし、新生子溶血を引き起こしてしまう危険性が大です。

ターキッシュ・ショートヘア(英:Tukish Shorthair)

【原産国】トルコ
【起源】古代
【発生スタイル】自然発生
【別名】アナトリア(Anatorian)、アナドル・ケディシ(Anadolu Kedisi)、アナトリ(Anatoli)
【異種交配種】ターキッシュ・バン(遺伝子プールを広げるために許可されている)
【毛種】短毛種
【体型】サブスタンシャル
【公認血統登録団体】WCF

この猫は、短毛版のターキッシュ・バンです。被毛が短いこと以外はターキッシュ・バンと同様の特徴を持ちます。

ターキッシュ・バンやターキッシュ・アンゴラと同じように、トルコで自然発生しました。自然発生は、「ナチュラルブリード」と言われ、その地域の環境に適応するための特徴が見られたりします。

トルコの多くの地域で見かけることが出来ますが、アメリカやヨーロッパに輸出された多くの猫はターキッシュ・バンとして登録されています。

オランダで繁殖計画が始まり、現在はドイツやチェコ、イギリスでも繁殖行われています。

ドイツの愛猫団体WCF(世界猫連盟)は、2000年8月にこの猫を公認しました。

別名のアナトリアンについて

小アジアをさす古代地方名「アナトリア(Anatolia)」が由来。ギリシア語「日の出」の意に由来する。トルコ語ではアナドル Anadoluと呼ばれ、トルコのアジア部分を指します。

【猫】ターキッシュアンゴラとは? 優美でエレガントなトルコ発祥の猫

Point

トルコ発祥で有名な猫種といえば、ターキッシュアンゴラとターキッシュヴァンです。今回は、ターキッシュアンゴラについて詳しく解説したいと思います。

トルコ語では、ターキッシュアンゴラAnkara Kedisi:アンカラ・ケディシ(アンカラの猫)ターキッシュバンVan Kedisi:ヴァン・ケディシ(ヴァンの猫)と言われていて、どちらの純血種も原則国外持ち出し禁止で保護されています。純血種とは、被毛が真っ白な白猫で、オッドアイならなおいいとされています。これは、宗教上の理由も含まれているようです。

専門家により僅かにトルコ国外に持ち出され、海外で繁殖されたのがターキッシュアンゴラやターキッシュバンです。

ターキッシュアンゴラ

【英語表記】Turkish Angora
【原産国】トルコ
【公認団体】CFA、TICA、FIFe
【毛種】長毛種

ターキッシュアンゴラの歴史

ターキッシュアンゴラは、猫の中でもかなり歴史が深く、トルコでは「生きる国宝」と言われるほど大切に扱われています。

ターキッシュアンゴラは、トルコの山岳地帯で自然に発生したと言われる土着の猫です。名前の「ターキッシュ」はトルコを意味し、「アンゴラ」は現在のトルコの首都であるアンカラの昔の呼び名です。

マヌルネコを祖先に持つと言われており、中央アジアの野生種であるマヌルネコから進化した小型の猫が、タタール人により飼いならされたと推測されています。

最も古い記録は1600年代に残されており、その当時の記録にはすでに「長く美しい被毛を持つ白い猫がいた」と記されています。少なくともそこから数百年は古くから存在したと推定されています。

白い長毛の優美な姿のアンカラ猫は、ヨーロッパをはじめ世界中に持ち込まれて王侯貴族や上流家庭に愛され、人気となりました。特に1700年代の中世フランスでは、ルイ16世マリー・アントワネットの愛猫として知られていました。

1800年代に入ってもターキッシュアンゴラは人気の猫でしたが、1900年代初期になるとペルシャ猫の改良のため繁殖プログラムに取り入れられ、1900年代半ばになるとペルシャ猫に人気が移ってしまい、いつしかトルコ国外でターキッシュアンゴラは姿を消してしまいました。その後、長毛の猫が単に「アンゴラ」と呼ばれた時代が長く続きます。

以降、トルコでは、ターキッシュアンゴラが国外で繁殖されることで、その特徴が失われることを懸念し、保存していた猫たちを譲渡することに大変慎重になりました。

次に、第二次世界大戦でトルコにいるターキッシュアンゴラが絶滅の危機に瀕してしまいました。原産国であるトルコは、美しい宝石のような猫を国の宝として、首都アンカラの動物園でターキッシュアンゴラの保存を進めることにしたのです。

1950年代に、ひとりのアメリカ軍人が、アンカラ動物園でターキッシュアンゴラを見初めました。しかし、アンカラ動物園は猫たちの譲渡に難色を示しました。当時も、そして今現在も、ターキッシュアンゴラは大変高級な猫であり、イスラム教の神であるアラーの愛した猫として、一般家庭で飼育されることも非常に少なく、入手困難な猫なのです。

結局、1962年になってようやく、アメリカ軍人ウォルター・グラント大佐の妻であるリーザは、夫を通じてターキッシュアンゴラの雌雄一組を譲り受けることができました。彼ら以外にも数人のアメリカ人や軍人がターキッシュアンゴラを譲り受けて持ち帰り、この時の猫たちを基盤にアメリカで改めてターキッシュアンゴラの育種が始められることになりました。ターキッシュアンゴラは、アメリカでも人気が上昇し、繁殖と育種は順調に進みました。

1968年にアメリカの愛猫家の血統登録団体CFA(The Cat Fanciers' Association, Inc.,)に登録され繁殖が続き現在に至ります。

種を守るために CFA(猫愛好家協会)で登録されているターキッシュアンゴラは、祖先が全てトルコのターキッシュアンゴラでなければ登録できないという厳しい規定を設けています。

1968年にCFAは白色のターキッシュアンゴラの登録を認め、1978年には色の付いた被毛のターキッシュアンゴラも正式に登録されました。現在では、ほとんどの猫血統登録団体が猫種として公認しています。

ターキッシュアンゴラの特徴

体つき

  • 長毛のため実際の体格より立派に見えるが、触ってみると細身で筋肉質
  • 中型のフォーリンタイプ
  • 平均的な体重はオスが3.1kg~4.6kg、メスが2.4kg~3.7kg

  • くさび型の頭部
  • 付け根の広い大きな耳
  • 耳の先はとがっている

  • 少しつり上がっている
  • アーモンド形の丸い目
  • 目の色は多様で、青、緑、琥珀オッドアイなどが存在し、すべてが公認されている

目の形は大きなアーモンド型で少しつり目、目の色はサファイアブルー、ブルー、アンバー、グリーンなど、毛色同様に様々なカラーの目が公的に認められています。

サファイアブルー、ブルー、グリーン、ヘーゼル、ゴールド、オレンジ、カッパー、それらを併せ持ったオッドアイなど。

被毛

  • シルクのように滑らかな手触り
  • 長毛のシングルコート
  • 幅の狭い胸元は飾り毛に囲まれている

毛色は、白い個体が多い傾向にあります。昔はターキッシュアンゴラの毛色は白に限るとされていたようですが、現在はホワイトに代表されるソリッドやタビー、ブラック、シルバー、キャリコ、バイカラー、スモークなどあらゆる色が存在し、ラベンダー、チョコレート、ポイント以外のすべての毛色が公認されています。

ターキッシュアンゴラは、トルコの首都アンカラ周辺の生まれ。世界の猫の長毛種の先祖と言われます。他の長毛種はほとんどダブルコートと言って、短くてふわふわのアンダーコート(下毛)と、長くてはりのあるオーバーコート(上毛)があるのですが、ターキッシュアンゴラはシングルコートで、長いふわふわのオーバーコートしか生えていません。この特徴はとても希少で、他の猫と混血すると消えてしまうので、種の保護がとても大事とされています。

細く繊細で美しく光る長い被毛はターキッシュアンゴラの特徴の一つで、手触りは大変滑らかで柔らかく絹のような触り心地です。シングルコートなので、ブラッシングの際にもつれることがあまりなく、長毛種についてまわる被毛のお手入れが比較的楽であるとも言えます。

尻尾

  • ふさふさしていて長い

ターキッシュアンゴラの性格

ターキッシュアンゴラは、自由が好きで束縛を嫌い、「歌いながら歩く猫」「バレリーナのような猫」と、まるで芸術家のように比喩されますが、家族みんなに愛されることよりも、猫自身のお気に入りのひとりと親しむことを好むタイプの猫です。

他の猫や犬などのペットと仲良くできるかどうかは、お気に入りの人間の意識が常に自分に向いているかどうかによります。基本的に多頭飼いには不向きですが、常に自分が1番であれば、他の動物や家族ともうまく付き合っていけます。

ターキッシュアンゴラの飼い方

自由気ままで束縛されることを嫌う猫らしい性格をしています。いつでも好きなだけ抱っこができるなど、そういったコミュニケーションの取り方は難しいでしょう。

大変頭の良い個体が多いので、トイレの場所の躾けなどで苦労することはほとんどありませんが、その賢さゆえに好物が置いてある場所などもすぐに覚えてしまい、手先も器用なので引き戸や棚の引き出しくらいなら開けてしまうので気を付けましょう。冒険心があり好奇心旺盛な性格をしているので、自分で戸を開けて外に出てしまう子もいます。網戸などは簡単に手で開けてしまいますから、戸締りはしっかりしておきたいものです。

デリケートな面もあり、自分に向けられている愛情がどの程度のものなのかを察知する能力に長けているとも言われます。自分の気に入った相手が自分を一番に思っていないと感じた場合や、多頭飼いで自分が一番に扱われていないと判断した場合などは、ストレスを感じて体調を崩してしまうこともあるので、多頭飼育は避けた方が無難と言えます。

活発で遊び好きで好奇心が強く、チェストの上など高い所に駆け上がってしばしば下を眺めていたりします。そこから飛び降りたりするので、キャットタワーなどを用意し、上下運動ができる環境を整えてあげましょう。

ターキッシュアンゴラは、ミディアムロングのシングルコートでからみにくいですが、毛量が多いため、コーミングを週に一度以上は行ってあげましょう。

ターキッシュアンゴラの気を付けたい病気

土着の歴史が長い純血種であり、遺伝性疾患は比較的少ないとされているターキッシュアンゴラですが、「Ataxia」と呼ばれる運動失調症の発症確率が他の猫より高いとされています。発症すると成猫に達する前に亡くなってしまいます。この病気は小脳の異常が原因と推定されていますが、猫においては詳しいことはよくわかっていません。

ターキッシュアンゴラは、純血の猫で時々見られる肥大型心筋症になりやすい傾向があるとも言われています。遺伝的傾向であれば2~3才程度で、その兆候が見られることが多くあります。遺伝でなくても、中高齢以上になると多くの猫種で発症しやすくなります。若猫であるのにもかかわらず、運動をしたがらなくなり、寝てばかりいるような状態であれば、早めに動物病院を受診しましょう。

まとめ

古い歴史があり、細身で筋肉質のしなやかな身体に細く柔らかいカシミヤのような毛とふさふさの尻尾を持つ、優美でエレガントな猫、ターキッシュアンゴラ

賢く、自由気ままで好奇心旺盛、気に入った相手には惜しみない愛情を注ぐという、とても猫らしい性質をもった魅力的な猫であると言えるでしょう。

【猫】トルコのオッドアイの白猫、“純血”のヴァン猫とは? オッドアイと白い毛の遺伝的な関係に迫ります。

Point
  • ターキッシュバン(Turkish Van)
  • ヴァン猫(ヴァン ケディシ:Van Kedisi)
  • ターキッシュアンゴラ(Turkish Angora)
  • アンカラアンカラ ケディシ:Ankara Kedisi)

純血のヴァン猫とは?

純血のヴァン猫を保護することの重要性を主張しているトルコのヴァン猫保護センター。その白さと、青色と黄色のオッドアイのみならず、泳ぎが得意なこと、顔の丸さや尻尾の長さなど、純血のヴァン猫の証しとして定義されています。

保護施設で生まれた “純血の定義” に当てはまらないヴァン猫はどうなる?

しかし、施設で生まれる猫の中にも、オッドアイではなかったり、真っ白ではなかったりと、純血の定義に当てはまらない個体も生まれてきます。そういった仔猫たちが、動物愛護家の元に譲渡されていきます。

しかし譲渡先は、同センターの管理区域内に限定されており、譲渡されたヴァン猫にはIDカードが発行され、第三者への譲渡・販売は禁止。海外への持ち出しも許されていません。

もちろん、同センターはアフターケアを欠かすことはなく、何か問題があった場合には、飼い主たちからの相談を受け付けてくれるという。

ヴァン猫の存在に疑問を投げかける声

けれども、ヴァン猫の存在に疑問を投げかける声も囁かれています。例えば『ターキッシュアンゴラ協会』は、ヴァン猫保護センターの主張を「生物学的・科学的な根拠に乏しい」とし、ただネコの見た目の美しさだけを闇雲に追い求めた間違った保護活動なのではないかと疑問を呈している。

また、オッドアイを持つ猫は、生まれながらにして耳が聞こえないことが多い。「その障がいを無視して、オッドアイの猫を生み出し続けることは間違っているのではないか」とも述べている。

純血だろうが、そうでなかろうが、ネコの命の価値には全く変わりはない。さて、ヴァン猫という品種は本当にいるのだろうか?

オッドアイ虹彩異色症

左右の目の色が違う虹彩異色症のことを、オッドアイと呼びます。「オッド(Odd)」には、奇数、不揃い、半端な、片方のなどの意味があります。

オッドアイ虹彩異色症)とは、左右の眼の虹彩色が異なっていたり、ひとつの瞳の虹彩の一部が変色していることです。何色と何色といった決められた組み合わせはありません。

その色の組み合わせは、片方が青色で、もう片方が橙色、黄色、茶色、緑色のどれかであることが通常です。一方が黄色で、他方が淡銀灰色あるいは淡青色の場合、日本では「金目銀目(きんめぎんめ)」と呼ばれ、縁起の良いものとして珍重されてきました。

オッドアイを有する猫は、どのような毛色の個体にも存在するものの、白猫に特に多く、いわゆる純血種だと、ターキッシュバン、ターキッシュアンゴラ、ジャパニーズボブテイルという3種に表れやすい。ジャパニーズボブテイルは、白い毛の面積が多い三毛に特に多く見られます。

白い毛と青い目の遺伝子

「白猫で青眼の猫」が聴覚に問題がでることがあり、オッドアイを有する猫は、青色の眼の側の聴覚に障害を持つことがあります。

シャム猫やヒマラヤンのようなポインテッドの猫は青色の目ですが、聴覚障害は発生しません。聴覚障害が起きるのは、ほとんどが白い毛の青色の目の猫で、これには遺伝学的な問題が関係しています。

突然変異で生まれる色素をまったく持っていないアルビノを除き、白い毛を作り出す遺伝子は二種類あります。

S遺伝子「白斑遺伝子」

ひとつは黒白や茶白などのように、部分的に白い斑を作るS遺伝子「白斑遺伝子」です。S遺伝子は、身体の一部分に白色の斑を作ります。

W遺伝子「白色遺伝子」

そして、もうひとつはすべての色を覆い隠して白色にしてしまうW遺伝子「白色遺伝子」。これは優性遺伝子なので、猫の毛の色を決定するすべての遺伝子の働きを押さえ、他の毛色を消してしまう(隠してしまう)などの意味から「マスキング遺伝子」(遮蔽遺伝子)などとも呼ばれます。

青い目と聴覚器官に強い影響を及ぼすのは、他のカラーを隠して全身を真っ白にしてしまうW遺伝子だと考えられています。

W遺伝子には、毛の色素の細胞(メラノサイト)がありません。メラノサイトの欠乏が目の色素にまで影響を及ぼすと、目が青くなります。青い目は、目の色が青いから青く見えるのではなく、目の色素が欠乏しているから青く見えるのです。

聴覚障害は、内耳の蝸牛(かぎゅう)内にある音の感受器官(コルチ器)がうまく形成されないと起こります。コルチ器も色素の細胞(メラノサイト)と同じ細胞から分化するので、W遺伝子によってメラノサイトが欠乏するとコルチ器も影響を受け、聴覚障害を起こすといわれています。

このように、被毛と虹彩と聴覚という3器官が形成される過程では、すべてにメラニン形成細胞(メラノサイト)が関わっています。W遺伝子がどの程度までメラノサイトを欠乏させるかで、白猫の目が青くなるか、耳が聞こえなくなるかに影響を及ぼすようです。

ブルーアイの白猫で聴覚障害があるのは60~80%程度。そしてブルーアイ以外の目色の白猫の10~20%にも、聴覚障害があるらしいといわれています。また、オッドアイのブルーアイ側の聴覚障害は、30%~40%ほどといわれています。このほか、若い頃はちゃんと耳が聞こえていたはずなのに、5~6歳を過ぎてから難聴になってしまったブルーアイの白猫もいます。

まとめ

このように白猫のブルーアイ、そして聴覚障害についてメカニズムがわかってきていますが、実際はもっと他の遺伝子が複雑に関わっていると考える研究者もたくさんいます。まだまだ猫の世界には不思議がいっぱい。これから、もっと新たな要因が発見されるかも知れません。

色素がない青い目、そして白い猫は直射日光に弱いので、白猫を飼っている方は、注意してあげて下さい。また、万一聴覚障害があったとしても、慣れた室内での生活にはさほど心配はありません。ただ、寝ているときなどにいきなり触ったりせず、猫のそばで足音を立てるなど振動で知らせる習慣をつけて下さい。ブルーアイ、そしてオッドアイの猫のとても美しく神秘的な瞳には、思わず引き込まれてしまいます。

犬の病気:下痢の症状・原因と予防

犬の病気:下痢

犬の下痢の原因にはどのようなものがあるのでしょうか? また、下痢の原因として考えられる病気や対処法について見てみましょう。

犬の病気:下痢、熱中症、ヘルニア、口臭、膵炎(すいえん)、ケンネルコフ、白内障、咳、血尿、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)など

犬の下痢について

「下痢」は、犬が示しやすい体調不良のサインのひとつです。愛犬が下痢をしてしまったときには、自宅で様子を見てよいのか、それともすぐに病院に連れて行くべきなのか、悩まれる方も多いと思います。

下痢にはたくさんの原因があり、ごく軽度のものから、命を脅かすような病気が隠れていることもあります。特に子犬や老犬に急性の下痢が見られる場合には要注意です。

ここでは下痢を起こすメカニズムやその原因、下痢をしてしまった場合の対処法などを詳しく解説します。

下痢の症状

下痢とは、便に含まれる水分が増えて、便が軟らかく液状になる状態をいいます。下痢の原因や下痢にともなう症状はさまざまで、食べものやストレスなどが原因で引き起こされる場合もあれば、寄生虫感染やウイルス感染による病気によって引き起こされる場合もあります。

便の水分量が多くなる原因

下痢は、便の水分量が多くなっている状態です。便の水分量が多くなる原因としては、次のようなことが考えられます。

  • 腸が水分を吸収できない
  • 腸の中に水分の分泌を増やすような刺激物が入り、腸が水分を余計に分泌する
  • 腸に炎症があり、そこから水分が染み出る
  • 腸の運動が過剰になることで消化物が腸を早く通過して、腸内で水分吸収が不十分になる

どのくらい水分を含んでいるかによって、軟らかい軟便、泥のような泥状便、水のような水様便などと呼び分けられます。

日々の便の状態から健康状態をチェックする

便は健康のバロメーター。普段の様子をしっかりと観察して、何か変化があったらすぐに気が付けるようにしておきましょう。

便の固さ

しっかり食べているのに2~3日排便がなければ、便秘状態だと言えます。お腹をマッサージしてあげたり、水分を多く取るためにウエットフードを与えたりするのもいいでしょう。また、年を取って踏ん張る力が弱ってくると、排便しにくくなって便秘になりやすくなります。

いつもより柔らかい場合は、食べ過ぎで消化不良になっている、フードやおやつが合っていない、消化酵素が足りていない、などが考えられます。

便の回数

便の回数は、犬によって個体差がありますが、毎日便が出ていれば正常と考えていいでしょう。

お散歩でしか排便しない犬と、室内のトイレで自由に排便できる犬とでは回数に違いがあったり、便をして飼い主さんに褒められた経験があると何度も小分けにして排便する犬もいます。

便の色

便の色は、濃い茶色~黒っぽいものはよく消化した便ですが、出血があるとその部位によって鮮血~どす黒い色になります。

便の形

次に形です。急に平べったい便や細い便をするようになったら、便の通り道である腸のどこかが、腫瘍やヘルニアなどにより狭くなっているおそれがあります。

犬が下痢を起こす原因

下痢を引き起こす原因には、主に次のようなものがあります。

食事による下痢

過食や高脂肪食を口にした場合、フードの量や種類を変更した場合、食物アレルギー、乳糖を分解する酵素の働きが低下または欠損している”乳糖(ラクトース)不耐性”の犬が牛乳を飲んだ場合、腐ったものや異物を拾い食いした場合などに起こります。犬の下痢の要因としてはもっとも多く見られます。

食べ物の変更や食べすぎにより消化が追いつかず下痢をしている場合は、食事やおやつの量、種類を見直しましょう。場合によっては消化器を休めるために食事を抜くこともあります。

子犬の場合、食事を抜くことで低血糖を起こすおそれがあるため容易に行わないようにしましょう。

中毒

自然毒、薬品、細菌の毒素などの影響により急性中毒や慢性中毒を起こします。

食物アレルギー

特定の食べ物に対してアレルギー反応を起こす場合、食物アレルギーと診断されます。

感染性腸疾患

感染性腸疾患は病原体が腸管に感染して発症する疾患であり、細菌、ウイルス、寄生虫などの病原体が感染することによって腸疾患を起こします。

ウイルス感染や細菌感染による下痢

犬パルボウイルス感染症、犬ジステンパーウイルス感染症コロナウイルス感染症などのウイルス感染症や、大腸菌サルモネラ菌などの細菌感染によって起こります。

この場合、数日間、激しい下痢をくり返す他、嘔吐や脱水、発熱などの全身症状をともない、ときに命に関わるような重篤な症状を示すことがあります。一般的に嘔吐といった下痢以外の症状が見られない場合には、数日間で治る一過性の下痢であることが多いようです。

回虫や条虫などの寄生虫感染による下痢

犬回虫症、瓜実条虫症、鞭虫症、糞線虫症、鉤虫症、マンソン裂頭条虫症、コクシジウム症、ジアルジア症などの内部寄生虫症によって起こります。

炎症性腸疾患

好酸球腸炎、膵炎。また、原因不明の炎症により慢性的に消化器症状を起こします。

肝疾患

急性肝炎、慢性肝炎など、肝臓に障害が起こることで消化器症状が発症します。

出血性胃腸炎

嘔吐や出血性の下痢を起こし、数時間で重篤な症状になります。原因はよくわかっていないのですが、腸粘膜への過剰な免疫反応の可能性が疑われています。

膵外分泌不全(すいがいぶんぴつふぜん)

膵臓(すいぞう)の機能が低下し、十分な消化酵素が正常に生成されず、十二指腸に流れないため、消化がうまくいかなくなる病気です。慢性膵炎が進行して発症すると考えられています。

腫瘍(しゅよう)

胃や腸の腫瘍、腸にできる腫瘍としては腺癌、悪性リンパ腫(消化器型)、平滑筋腫(へいかつきんしゅ)、平滑筋肉腫、炎症性ポリープなどがあります。

ストレスによる神経性下痢

旅行、ペットホテル、引越し、家族が増えた、他の動物が増えた、工事の音などの環境の変化の影響が大きいです。また、室内にトイレを置いている場合、トイレの場所が落ち着かずに便秘になることもあります。

熱中症

熱中症の症状のひとつに、下痢と血便が挙げられます。体温の上昇によって胃腸の粘膜がただれるために下痢や嘔吐が生じるのです。ただし、下痢や血便が見られるほどの熱中症は、症状としてはかなり進行している状態です。

小腸か大腸どちらかに異常がある

犬の腸は人間と同じ様に、小腸と大腸の2つに大きく分けられています。下痢の症状は、異常のある部位によって異なります。

小腸性下痢

食べ物を消化し、体に必要な栄養分を吸収する役割を持つ小腸に異常があって下痢が起こる「小腸性下痢」の場合は、1回の便の量は多くなりますが、便の回数はさほど変わらないことが多く、形は軟便から水様便まで様々です。また、小腸に出血がある場合には、便の色が黒っぽくなることがあります。長引くと必要な栄養分を吸収する働きが鈍くなるので、体重が減ってきてしまうのも小腸性下痢の特徴です。また嘔吐を伴うと体が脱水しやすくなり、重症化することがあります。

大腸性下痢

体に必要な水分を吸収する役割を持つ大腸に異常があって下痢が起こる「大腸性下痢」の場合は、1回の便の量は普段と同じか少なめになり、回数は頻回になるのが特徴です。また、排便の姿勢をとっても便が出ない「しぶり」が見られることもあります。人間で言う“トイレから出られない状態”はこれにあたります。便の形は軟便で粘液が混ざることも多く、粘り気があります。大腸で出血がある場合には明るい赤色の血便が見られ、体重の減少などはあまり起こりません。

血便

便に鮮血が付いている程度であれば、肛門に近い部位からの少量の出血であるためさほど心配いらないケースがほとんどです。

しかし、下痢の様子が赤い液体もしくは赤いジャムのような形状をしているときは、出血性胃腸炎という病状のおそれがあるためすぐの受診が必要です。

また、血の色がどす黒い場合は、出口である肛門から遠いところで出血している可能性が高いため、胃や十二指腸などに問題がないか調べる必要があります。

【予防】

下痢の予防として、適切な健康管理と食事管理、ワクチン接種や定期駆虫など、下痢を引き起こす原因そのものを予防することが大切です。

回虫症や瓜実条虫症などの寄生虫感染症の予防には、拾い食いさせないことやノミ予防・駆虫薬の定期投与(定期駆虫)が有効となります。

【治療】

原因を特定して、それにあわせて最適な治療をおこなう。下痢の治療は、下痢を引き起こす原因を特定し、その原因に対する治療を行う必要があります。

梅雨:夏に急増する犬・猫の食中毒に要注意。予防と治療法

Point

食べ物が傷みやすい高温多湿な梅雨の時期は、人間もペットも食中毒への注意が必要です。

ペットを食中毒から守る

犬は人間と違い、食中毒に強いと言われていますが、細菌、ウイルス、カビに汚染されたフードを食べる事で、それらの病原菌が腸内で異常繁殖を起こし、慢性的に下痢が続いてしまう事があります。

フードの管理方法

食中毒は年中起こる可能性がありますが、梅雨の時期から夏にかけては、特に気温が温かく湿気も多くなるため、食中毒が起こりやすくなります。

湿気の多い環境に放置しておくと、カビが生えることもあるので、フードの管理方法には気をつけなければなりません。

ドライフードの場合

フードは開封すると確実に酸化が進んでいくので、大袋ではなく小袋の製品を選ぶと安全です。なるべく30日以内に食べきれる量をこまめに購入し、その都度使い切るのが理想的です。

ドライフードに含まれている水分率は10%以下と少ないですが、高温多湿な環境になると、ドライフードが水分を吸ってしまい、カビが発生したり、腐敗してしまう恐れがあります。

冷蔵庫保存は、パッケージ内側に結露が発生したり、水分が入ってしまう可能性があるので、好ましくありません。外部からの湿度や紫外線を完全に遮断できるパッケージのフードを選んだり、真空保存容器を使用するのがおすすめです。但し、メーカーによって推奨する保存方法が違う場合もあります。パッケージの性能も異なるので、与えているフードの保存方法を確認しておきましょう。

ウェットフードの場合

蓋を開けた缶のウェットフードは、保存容器などに移して必ず冷蔵庫に入れ、すぐに使い切るようにしましょう。

不衛生な食器

犬や猫が飲んだ水入れには、唾液や毛などが混入します。水入れの中で雑菌が増殖するので、継ぎ足さずにこまめに水を入れ替えることが大切です。また、猫は置き餌にしている人も多いと思います。半日で食べなかったフードに関しては、すべて破棄しましょう。

普段使用している餌・水用の食器等や、おやつポーチの衛生管理も十分注意しなくてはなりません。

排泄物の処理方法

食中毒が犬から人へ、人から犬へと感染する可能性も考えられます。人間が食中毒を発症する原因となる細菌類のほとんどが、人獣共通感染症とされています。もし愛犬が細菌に感染していて症状が出なくとも、大便・嘔吐物の処理の際に、飼い主が感染して発症する場合もあります。

使用済みペットシーツや、大便を処理する場合には、直接手で触れないよう注意し、処理後には必ず手を洗う習慣をつけておきましょう。

食中毒の症状

  • 嘔吐
  • 下痢
  • 元気消失
  • 発熱
  • 泡を吐く
  • 血便
  • 呼吸困難(犬に多い症状ですが、猫に見られた場合は要注意)
  • 痙攣(けいれん)

食中毒は、フードや食器内で増殖したサルモネラ菌ボツリヌス菌ブドウ球菌などの原因菌を、食事と一緒に食べてしまうことで引き起こされます。

これらの細菌は体内でさらに増殖して毒素を作りだし、腹痛、下痢、嘔吐、発熱、痙攣などを発症させます。その他、元気がない、背中を丸めてうずくまっている、食欲がない、よだれが出ているなどの症状が見られたときは要注意です。

犬・猫にとって禁忌にあたる食べもの

代表的なものは、玉ねぎやチョコレートです。玉ねぎは貧血症状に陥り、チョコレートは不整脈などを引き起こします。どちらも、最悪の場合は死に至ることもあるので、もしこれらの食べ物を少量でも口にした場合は、すぐ動物病院に連絡しましょう。

犬の食中毒の治療方法

食中毒が原因の嘔吐や下痢は、毒素を体外へ排出する為の生理作用といえます。無理に止めない方が回復は早くなりますが、症状がみられた時点で行動をさかのぼって原因を突き止め、病院を受診することが何より安心と言えます。

下痢や嘔吐がみられる病気は多々あるので、愛犬の状態や想定される原因を正しく獣医さんに伝えましょう。

食中毒の原因によって異なりますが、下痢や嘔吐を起こしている場合は、脱水症状や電解質バランスの乱れなどを緩和させるための治療が必要となるため、場合によっては点滴を流しながらの入院が必要になることもあります。また、細菌を殺す抗生物質を使用したり、毒素を吸着させる薬を使用することもあります。

玉ねぎを摂取したことによる貧血の治療では、重症になると輸血が必要になる場合もあります。

食中毒の予防

ごはん

まずは、生食を避けることです。食中毒予防の観点から見ると、生食は絶対に避けてください。

また、手作り食を与えている場合は、夏場は特に除菌・消毒を心がけ、しっかり火を通して毎食ずつ、ごはんを作るのが理想的です。作り置きする場合は、1食分ずつを小分けにして、保存するときは冷凍庫にいれ、早めに使い切りましょう。

掃除・排泄物の処理

サークルやペットハウスはこまめに掃除をおこない、排泄物の処理も速やかに行うようにしましょう。 犬の散歩の後は体に寄生虫の卵や細菌、ウイルスなどが付着している可能性があるので、食事の前にぬるま湯を絞ったタオルで丁寧に拭いて、しっかりブラッシングをしてあげましょう。

まとめ

食中毒は一年中いつでも起こりうります。とくに7月上旬から10月ぐらいまでは、犬や猫が食中毒に感染するリスクが高まります。フードの管理方法や掃除、ブラッシングなど私たち飼い主ができることを把握して、愛犬や愛猫の健康を守りましょう!