ポイント投資とは、その名の通り「ポイントを使って投資ができる」という意味です。ポイントの使い道は、ポイントを使って買い物をするというものがスタンダードでしたが、ポイントを消費のために使うのではなく、投資のために使うことができるということです。
ポイント投資には、「ポイント運用」と「現金運用」の2タイプがあります。
運用中はポイントが増減し、決済した後もポイントで戻ってきます。
ポイントを投信などの金融商品と交換(現金化)して運用します。
- ポイントで投資ができるサービスまとめ
- まとめ
ポイントで投資ができるサービスまとめ
ポイント投資が可能なサービスが増えてきたので、各サービスの特徴を比較したいと思います。
「bitflyer」でTポイントをビットコインに交換する
https://bitflyer.com/static/tpoint/
2019年8月20日、株式会社Tポイント・ジャパンと株式会社bitFlyerは、Tポイントをビットコインに交換できるサービスを始めました。
Tポイント100Pにつき85円相当のビットコインと交換できる。
bitflyerウォレットを使ってビットコインによる決済を行うと、500円相当ごとにTポイント1Pが貯まる。
おつりで投資「トラノコ」でポイント投資
https://toranoko.com/stocked/points.html
2017年10月24日より、PointExchangeやGポイントなどのポイント交換サービスと提携し、トラノコの投資資金として扱えるようになりました。
トラノコで投資できるのは「おつり」だけではありません。トラノコが提携するポイントやマイルなら、現金に交換することで簡単に投資できます。投資の手続きも、すべてトラノコアプリ内で完結。ただし、月額300円の利用手数料がかかります。ある程度ポイントを保有していないと手数料負けしてしまうので注意。
※ 1回の投資額が5円以上になる必要があります。
投資可能ポイントは、今後順次拡大していくことが発表されています。
おつり投資は「トラノコ」の他にも、ロボアドバイザー投資サービスの「WealthNavi(ウェルスナビ)」が提供する「マメタス」というサービスも展開しています。
auPAYポイント運用
2019年4月9日に始まったPontaポイント(旧・auWALLETポイント)を使って投資体験ができるサービスです。KDDI系の投資信託運用会社が提供しているauの投資信託への投資を、Pontaポイントを使って疑似体験できるサービスとなっています。
ポイントはポイントのまま運用することができ、売却すればPontaポイントに戻ります。リアルに近い投資体験が可能なので、投資を始めるための練習に最適です。
楽天証券のポイント投資 投資信託ポイント買付サービス
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/lp/point_investment/02_member/
2017年8月26日より楽天証券では、「楽天スーパーポイント」を使って投資信託の購入・積立ができるようになりました。
これからポイント投資を始めるなら、楽天証券で楽天スーパーポイントを使うのがおすすめです。
また2018年10月27日からは、月5万円まで『楽天カード』を使っての投資信託積立もできるようになりました。しかも1%分のポイントが貯まります。
「楽天PointCLUB」ポイント運用 by 楽天スーパーポイント
https://point.rakuten.co.jp/invest/introduction/
2018年10月3日より、前述の投信ポイント買付とは別に、楽天ポイントをポイントのまま運用できるサービスも始めています。100ポイントから始められ、よりライトなサービスとなっています。
「アクティブ」と「バランス」の2コースから選べます。運用して増えたポイントは、引き出して通常ポイントとして使えます。
SBI証券のTポイント投資
SBI証券では、投資信託を買うときにTポイントが使えます。1ポイント1円として、100円分から投資信託の買付けが可能。利用できるポイント数には、上限も下限もありません。
SBIネオモバイル証券でTポイント投資ができる
Tポイントを使った投資は、SBIネオモバイル証券を利用する方法もあります。
Tポイントの運営会社であるCCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)とSBI証券が連携して開業した「SBIネオモバイル証券」(略称:ネオモバ)を通じて、Tポイントを使って株を購入できるサービスとなっています。
投資対象は国内株式となっており、1株単位で売買できます。ただし、毎月の取引額が50万円以内だと、月額200円(税抜き)必要になります。そのかわり、毎月SBIネオモバイル証券で使える期間固定Tポイントが200ポイントもらえます。
日興フロッギー+docomo
https://froggy.smbcnikko.co.jp/
dポイントで100ptから株が買える「日興フロッギー+docomo」。約3700銘柄が100万円まで手数料0円で購入できます。SMBC日興証券の口座が必要です。
dポイント投資
https://dpoint-inv.com/portal/top
2018年5月15日より、NTTドコモの「dポイント」を使って、ロボアドバイザーのTHEOを運営している「お金のデザイン」と連携した投資信託に疑似的に投資ができるようになりました。
「アクティブコース」と「バランスコース」のどちらかを選択し、保有するdポイントで投資をすることができます。実際の投資信託の変動と連動して、dポイント建てで残高が変動します。
dカードやdカードGOLDを持っているドコモユーザーの方は、万単位でまとまったdポイントが貯まっている方も少なくないはず。そうした方の余剰ポイントの活用に使えそうです。
持て余しているdポイントがあれば、試しにdポイント投資でポイントが増えたり減ったりする感覚を体験してみてはどうでしょうか。
また、有効期限が迫ったdポイントを、一度「dポイント投資」に回した後に引き出せば、その時点がdポイントの獲得となるので、ポイントの有効期限を延長したい際にも使えます。
THEO+ docomo
dポイント関連の投資として、投資額に応じてdポイントがもらえる「THEO+ docomo」というサービスがあります。番外編として載せておきます。
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おまかせで資産運用
5つの質問に回答すると、228通りの運用プランから、あなたに適した資産運用プランを提示します。
口座開設が完了したら、入金をするだけで運用がスタート。資産運用は「THEO+ docomo」に全ておまかせできます。
毎月自動で「リバランス」が行われるので、メンテナンスもTHEO+ docomoにおまかせ。
※「リバランス」とは、運用期間中、市場の動きによって変化してしまった投資配分を元に戻すことです。
AIアシストが搭載されているので、大幅下落すると判断した場合に、ETFの組み入れ比率を調整することで下落リスクを軽減します。
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dポイントがもらえる
預けた資産額に合わせてdポイントが毎月もらえます。
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おつり積立もできる
dカードで買い物をすると、設定金額に応じて端数を「おつり」として自動でTHEO+ docomoに積み立てることもできます。少額で投資をしたい方におすすめです。積み立て額が1万円に達するまでは、ETFの買い付けは行われません。
松井証券ポイントを投資信託の積立に使う
2018年10月22日より証券会社の松井証券では、松井証券ポイントを投資信託の積立に使うことができるようになりました。
クレジットカードを「MATSUI SECURITIES CARD」にすると、「松井証券カードポイント」が100円(税込)につき1ポイント貯まります。貯めたポイントで投資信託を購入することで、実質0円で投資を始めることができます。積立設定なら無理なく投資を続けられます。また、投資信託の毎月の残高に応じて年率0.1%分のポイントが貯まります。
- ひふみプラス:日本の成長企業に投資したい人向け
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス:海外先進国の株式に投資したい人向け
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型):色々な国・資産にバランスよく投資したい人向け
永久不滅ポイントのポイント運用
https://www.saisoncard.co.jp/point/unyou/
2016年12月より、クレジットカード大手のクレディセゾンが発行しているセゾンカードなどの利用で貯まる「永久不滅ポイント」を運用することができるサービスが始まりました。
100ポイント(500円相当)から運用可能で売却は1ポイント単位で可能。投資や売却はすべてポイント単位で行われます。そのため、証券口座の開設は不要です。また、永久不滅ポイントのポイント運用サービスを初めて使うと、ポイント運用口座に5ポイントがプレゼントされます。
ポイント運用は、「投資信託コース」と「株式コース」の2種類があります。投資信託コースは、さらに4種類のコースから選ぶことができます。
- 日本株(TOPIX)コース:東証株価指数に連動するコース
- アメリカ株(VOO)コース:米国市場の主要500銘柄(大型株)の 株式指数に連動するコース
- アクティブコース:外国株式・外国債券を中心に積極的にプラスを狙うコース
- バランスコース:国内債券を中心に安定的な運用を目指すコース
- 実際の株価に連動してポイントが増減するコース
インヴァストカードのポイントを投資にまわす
https://www.invast.jp/moneyhatch/invastcard/
2017年7月24日より、インヴァスト証券がジャックスと提携して発行したクレジットカード「インヴァストカード」を使ったポイント投資サービスがスタート。
インヴァストカードの申し込みは、トライオートETFの口座を開設してからサイト内での申し込みになります。インヴァストカードでポイント投資する際は、「マネーハッチ」と呼ばれる自動売買積立投資を利用します。
マネーハッチもまたインヴァスト証券のトライオートETFの口座を使用するので、どちらにしても、まずはトライオートETFの口座開設が必要になります。
口座開設後、インヴァスト証券のMyページからマネーハッチにログインし、最初に運用先を選ぶだけで自動運用されます。
トライオートETFはCFD取引(差金決済取引)という仕組みを使って運用しています。
※ ETFとは「株価指数連動型上場投資信託」で、日経平均株価やNYダウなどの株価指数に連動するように運用される投資信託です。
マネーハッチの投資先は、初期設定ではレバレッジのかからない海外ETFとなっています。条件(毎月積み立て1万円以上)をクリアすれば他の投資先(レバレッジ型あり)にも変更することができます。
マネーハッチは、インヴァストカードのポイントなどを投資元金にすることで元手ゼロから始めることができます。還元率1%のインヴァストカードを利用すると、毎月自動的にポイントが現金化され、投資用口座に振り込まれます。実質的にポイントが現金化されるので、その点でもおすすめできるクレジットカードといえます。
StockPoint for CONNECT(旧・Pontaポイント運用)
https://connect.stockpoint.jp/
2019年4月9日より、Pontaポイントを企業の株価等に連動する運用ポイントに交換し、残高の変動を楽しめる「Pontaポイント運用」が始まりました。運用中のポイントはいつでもPontaポイントに交換することができる、というサービスでしたが、2020年7月1日からはサービスを発展拡大するかたちで「StockPoint for CONNECT」へと生まれ変わりました。
「StockPoint for CONNECT」は、利用者が保有する様々な種類のポイントを優良企業の株式やETFなどの100を超える銘柄で運用して様々なポイントを「ふやし」たり、「本物の株式に交換」したりできるユニークなサービスです。サービス上で、実在の企業に対応した銘柄にポイ ントを割り振ると、割り振られたポイントが実在企業の株価に連動して増減します。割り振られたポイントが1株分になると、本物の株式に交換することもできます。現金不要で、疑似的に「投資」や「運用」にチャレン ジできることが大きな特徴です。
ポイントを割り振った企業の株価の成長にあわせてホーム画面の街が大きくなったり、配当や優待を知らせ てくれるキャラクターが登場したり、日本地図から自分の出身地の企業を選んだりできるなど、ゲーム要素を取り入れたわかりやすい画面でポイントを活用した疑似運用を楽しむことができます。
運用できる提携ポイントは、「Pontaポイント」「永久不滅ポイント」「ドットマネー」「ストックポイント」などがあり、順次拡大予定とのことです。
昭和シェルPontaクレジットカード
昭和シェルが近くにあり、頻繁に給油を行う方、Pontaポイントを貯めたい方におすすめのカードです。シェルSSで1Lにつき2ポイント(通常ポイント1P/クレジットポイント1P)貯まります。もちろん昭和シェルSS以外のPonta提携店でもポイント2重取り。
StockPoint
2017年12月9日よりStockPointは、提携しているサービスのポイントをStockPointに交換して、それぞれの銘柄コースに割り振るサービスをスタート。株価に連動して価値が変わる仕組みになっています。
アメーバブログ(アメブロ)でおなじみの株式会社サイバーエージェントの関連会社、株式会社ドットマネーが運営する「ドットマネー」というポイント交換サイトとの連携により、個別株式やETFに疑似投資できるサービスです。「永久不滅ポイント」もStockPointに交換して運用できます。運用してきたポイントを実際の株式や、他のポイントに交換して使えます。
また、クレジットカードの「STOCK POINTカード」で貯めたポイントは、毎月自動で「フリーポイント」に変換されて、株式やETFへの投資体験が可能です。
まとめ
まず原資となるポイントを効率的に貯めるには、クレジットカードでの支払いが欠かせません。ゆえにクレジットカードを制する者がポイント投資を制するといっても過言ではありません。